――所属事務所のオスカープロモーションに入ったきっかけは?
松尾「モデルとしてだけでなく、特技のイラストも仕事に活かしたくて、事務所としての体制が揃っている、この事務所にお世話になることになりました」
田中「タイトルをいただいたのはミス・ワールドですが、学生のころにミス・ユニバースに出場したのがきっかけとなって、地元の大学と資格の学校を卒業した後に、紹介でオスカープロモーションに入りました」
和田「2歳のときに母が地元の広島県のモデル事務所に登録して、地元でモデルとして活動していましたが、どうせやるなら東京に出たいと思って、書類を送って応募しました。地元にいて東京の事務所を目指していたころには、『月刊Audition』を読んでました」
中川「私は日本代表になった前の年のミス・ワールドで特別賞をいただいて、そのときに事務所の方に声をかけていただきました」
――みなさんはそれぞれ、モデル時代にミス・ユニバース、ミス・ワールド、ミス・アジアファッションモデルで活躍されましたが、どんなことが印象に残っていますか?
松尾「こんなにも、まっこうから、"あなたには負けない"っていうバチバチしたライバル意識をむき出しにするという機会は、もうないんじゃないかと思うくらいに、張り詰めた緊張感がありました」
田中「世界大会では、宿泊するところがふたり一組になるんですが、私はフィリピン代表の女の子とペアになって、その時は彼女が優勝しました。彼女とは、今でも交流があります。おかげで、広い視野を持つことができました」
和田「去年、北京で授賞式がありましたが、候補に選ばれて、1番になるためには自分に足りない部分は何だろうと、プレッシャーを感じつつ、自分と向き合ういい機会になりました。毎日のスケジュールに追われていると、ふだんはあまり自分と向き合うことがないので、メンタルを鍛えられたと思います」
中川「大会中、世界120カ国以上の人たちと、1ヶ月間、一緒に過ごしました。なかなかないことですし、日本語が通じない環境だったので、自分を成長させる機会になったと思います」
――「女優宣言」をして、今後は女優としてドラマや映画で活動していくことになりましたが、今の心境は?
松尾「私はこの事務所に入ってすぐに女優を目指すことになったので、待ちわびていましたが、まさか、いろんな先輩方がしてきた女優宣言という大役に選ばれるとは思わなかったので、はじめにお話を聞いた時は、心臓がポロンと出そうなくらいに、びっくりしました。今は高いところを克服するために空中ヨガをやったり、いろんなことに触れてインプットして、今後、女優としてアウトプットしたいと思ってます」
田中「10年ぶりの女優宣言に選んでいただいて、期待の大きさがひしひし伝わってくるので、それに応えるために、早く女優のお仕事をしたいですね」
松尾「それは4人とも、同じ気持ちです。女優の仕事に飢えてます(笑)」
田中「最初は、演技は誰でもできるものだと思ってたんです。でも、いざレッスンを始めると、上達が感じられなくて、難しいなと。3年半くらいレッスンをして、最近は理解ができるようになってきて、自信もついて、楽しくなってきました。積み重ねって、大事なんだなと感じてます」
和田「やっと、女優として世に出られるのか、と思って、今は喜びでいっぱいです。レッスンでは演技をしている姿を映像に撮っていただいたりもしてるんですけど、自分ではできたと思ったときほど、先生からのダメ出しが多いんです。漠然とレッスンを受けているだけではダメで、自分から貪欲に動いて、自分がどうなりたいのか、何が好きなのかをはっきりさせたり、いろんなものを見て聞いて感じて、感度を高めることも大事だな、って思います」
中川「私も女優を目指して、演技レッスンをずっと続けてきて、いろんな先輩の記者会見を見学させていただいてきたので、この日を待ってました。最近は、ふだんから町を歩いてる中で、人間観察をするようになりました」
和田「こんなに世の中には面白い人達がいるんだな、って思います(笑)」
――芸能界を目指している人たちに、メッセージをお願いします。
松尾「この事務所に入ってからは毎週レッスン生に会いますが、みなさん、きれいで、ファッションセンスもあるので、メラメラと燃えるんですよね。その人たちから刺激を受けて、私も変わってきたので、自分よりもレベルの高い人とふれあうことが大事だなと思います」
田中「オーディションをたくさん受けましたが、受かったときはたいてい、ごちゃごちゃ考えてないときなんです。作戦を立てていくと、うまくいかないもので。みなさんも、落ちるくらいの気持ちで、のぞんでほしいです」
和田「オーディションは、落ちるのが当たり前、という気持ちで、たくさんチャレンジしていく中で、自分にどういうものが合っているかを探していって、地道に長期スパンでがんばってほしいです」
中川「私は、事務所に入ったときに、自信を持つようにと言われました。今は仕事とレッスンを通じて、自信がつくようにがんばっているので、みなさんも、自信をつけてほしいな、って思います」
photo/高旗弘之 text/高倉文紀