ビューティー・サーカス

2016年02月

■第541回 かわいくなるために、「やばい」を禁句にしてみませんか?


 あなたの口癖は何でしょう? おそらく「やばい」という言葉を使うことが一番多いのではないでしょうか。

 試しに、友だちとの会話の中で「やばい」が出てくる回数をカウントしてみてください。きっと数えきれないと思います。

 この「やばい」という言葉は、実に汎用性が高いので、連発してしまうのも無理はありません。何しろ、本当に危ないことも、うれしいことも、ほとんどが「やばい」のひと言で言い表せてしまうのですから。  

 ただ、あまりの便利さに、「やばい」ばかりを使っていると、困ったことが起きてきます。瞳の輝きがなくなり、顔立ちのかわいさが失われてくるのです。それは人間のルックスというものは、使う言葉によってとっても左右されるからです。

 自分の気持ちを話すときに、何もかも「やばい」で片づけてしまうのは、ちょっと乱暴な話です。心に浮かんだあらゆることを、きちんと言葉にすることをサボってしまう癖がついてしまうと、表情は確実に乏しくなります。これが、とってもよくないことなのです。

 イキイキした感じ、キラキラした感じというものは、表現することで生まれます。その表現の方法として、言葉というのは大きな力を持っています。これを大切にするほど、人間は魅力的になるのです。

 もっと語彙を増やしていきましょう。英語の勉強も大事ですが、同じくらい日本語についても学んでください。それには本を読むことが一番です。また、音読することもおすすめです。声に出して読んでみると、これまで自分が口にすることのなかった言葉に対して、はっとするような刺激があることでしょう。そんな言葉を、実際の会話の中でどんどん使っていくのです。すると、「やばい」という言葉の浅さに気づくと思います。

 語彙が豊かになるほどに、表現の仕方もうまくなり、自分の本来のよさを自然に出せるようになることは間違いありません。

 キラッと光る言葉のセンスを磨くためにも、自分に「やばい」禁止令を出してみてください。きっと誰かの目に止まるはずですよ!





■第540回 「整形アイメイク」がNGな理由


 メイクで得たい効果と言えば「目ヂカラを上げる!」これに尽きるようですね。テクニック次第では、すっぴんの状態から2倍は大きくすることも可能なので、熱も入ることでしょう。

 でも、ちょっと考えてみてほしいことがあります。確かにつけまつげを2枚、3枚と重ね付けして、アイラインで目の周りをぐるりと囲んでみると、目はぐっと大きくなります。さらにカラコンなどを付ければ、一段と顔立ちも変わり、何となくモデルの誰かに似てくるような感じもします。まるで整形をしたかのような仕上がりです。

 それでメイクが成功したと思うのもわかるのですが、鏡の中に映っているあなたは、本当に一番すてきなあなたでしょうか。いえ、その前に、鏡の中にいる人は、あなた自身なのでしょうか?

 目はその人の顔を、もっとも印象付けるパーツです。ブログやツイッターなどに写真を載せるとき、プライバシー保護のために、一緒に写り込んだ人の目を黒い線で隠したりしますが、目を隠すと、それだけで誰だかはっきりしなくなる効果があるのです。

 ということは、もとの目の雰囲気がわからないほどにメイクで作り込んでしまうと、もうあなたに備わっている魅力やキャラクターは消えてしまうんです。

 ですから、そんなメイクでオーディションに行けば、不合格になりかねないのはわかりますよね。もちろん大好きな人に気持ちを伝えるときも絶対にNGです。作り込み過ぎた瞳では、どんなに彼のことが好きでも、その思いは伝えきれません。

 そもそもメイクは、持って生まれた目や唇や肌のよさをさらに引き立てるためにするものです。なので、基本はその目や唇の形を強調することだけなのです。そこでアイメイクのときに気をつけて欲しいのは、目の大きさよりも、「目の表情」! ポジティブな気持ちがよく伝わるアイメイクをしましょう。

 それには、もとの目のかたちにそってアイラインを引く、瞳が引き立つような明るめのアイシャドウをのせる、カールさせたまつ毛に自然なボリュームのマスカラを塗る。これだけでいいんです! 

 どうかあなたにしかないチャーミングなムードを、「整形アイメイク」で消してしまわないでくださいね。





■第539回 からだの中から熱を生み出して、かっこよく痩せよう!


 寒い日が続きます。ずっと暖房のきいた中でぬくぬくしていたいところですが、それではどんどん「だらしないからだ」になってしまいます。

 冬こそからだを動かしましょう。運動の効果が一番出るのも、実は冬なのです。

 そもそも、冬は夏より基礎代謝が高いので、痩せやすいときです。冬になると気温の低下で、からだが冷えます。すると、内側から体温を上げて温めようとするために、代謝が上がるのです。

 この、「からだの内側から」熱を生み出すときが、痩せるとき! 代謝が上がれば脂肪も燃えて、贅肉も消えていきます。

 それにはからだを動かすことが一番。子どもの頃に「おしくらまんじゅう」で温まったことがあると思いますが、まさにあの感じです。その運動法ですが、とにかく筋肉を動かすこと。特に脚の筋肉を動かすと、血液が心臓に戻りやすくなるので、血流も上がり、からだの中からぽかぽかしてきます。

 元気よく、きびきびと歩きましょう。猫背でとぼとぼ歩かず、背筋を伸ばして、歩幅もいつもの1.5倍は広くします。そして心がけて早足で歩きます。そのとき、お腹もひきしめながら歩くと、見た目もかっこいいですし、さらにからだの芯から熱が生まれます。内ももやヒップも引き締まるので、一石二鳥。

 また、これを続けていると、広い歩幅で歩くのに慣れるので、ウォーキングのフォームもきれいになります。プラス、腹式呼吸をしながら歩けば、いっそう温かくなります。

 そして家では、がんばって腹筋をしましょう。レッグレイズというトレーニングが効果的です。まず仰向けになって、両脚をそろえて伸ばします。そして両手を頭の後ろで組んだら、両足を45度くらいまで上げます。5秒くらいかけながら、ゆっくりあげていきましょう。腹筋に力が加わっていることを確認したら、3秒ほど静止し、ゆっくり元に戻していきます。これを10セット。ビシッとひきしまったお腹になれるうえ、代謝も上がって痩せ体質に! 

 冬の寒さをうまく利用すれば、春になってもあわてずに済みます。冬こそ、からだを動かしてくださいね。





■第538回 「なんちゃって食」はほどほどに。


 ダイエットをするときによく行なうのが、低カロリーのしらたきを、高カロリーのパスタに見立てるという「なんちゃって食」です。

 食べてみればそれなりに食べられないこともないので、グッドアイディアとばかりに、焼きそばやラーメンにまでしらたきを使ってみたり。

 高カロリーな食べ物がダイエット・フードに変わることもうれしく、こんな感じで食べていれば、簡単にダイエットが成功出来そうな気がしてきます。しかし、これも続けていると、まずは飽きはじめ、そして最終的には嫌気がさしてしまうものです。

 それは所詮本当の麺ではないため、味覚が納得できないからです。そこで欲求不満が爆発し、2日続けてパスタランチをしたり、夜遅くにラーメンを食べてしまったり。そして順調に行っていたはずのダイエットが水の泡!

 そんな泣くに泣けない経験をしないためにも、この「なんちゃって食」は、ほどほどにしておくことをおすすめします。何故なら、本当の美味しさから得られる幸福感が、「なんちゃって食」からはほとんど伝わってこないからです。言ってみれば、ダミーなのです。

 パスタのつもりで食べても、決して本物を食べたときの満足感は得られません。ですから、しょっちゅうこの「なんちゃってパスタ」を食べるより、たまのご褒美として本当に美味しいカルボナーラを食べるほうが正解です。

 それよりも、この「なんちゃって食」は、パスタの代用品と考えず、しらたきから食物繊維をしっかりとって、お腹のお掃除をするデトックス食と考えてみたらどうでしょう。ダイエットをすると、何故かお通じが悪くなってしまうという方には最適のメニューになります。さらにしらたきには「セラミド」という保湿成分も豊富に入っているので、ダイエット中の肌荒れを防いでくれる効果も。ですから、パスタのニセモノと言ってしまうには、ちょっと失礼でもあるのです(笑)。

 ダイエットも、あまりストイックになり過ぎないほうが成功率は上がります。時には美味しいものを楽しんで、上手に息抜きしながらゴールを目指してくださいね。




ユウコ
ユウコ●スキンケア、メイク、食事、ダイエット、アンチエイジングなど美容に関することならなんでもお任せの美容ライター。著書に「韓国美女の美容道52」「ハッピーラッキー美人の秘密」がある。
ウエルネス&ビューティーライター ユウコ公式サイト
http://yukomotoyama.com/
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