2013年03月
■第386回 春野菜で、からだをリセット。
暖かくなって来ると、からだはデトックスモードに入ります。冬の間にため込んでしまった老廃物や脂肪を捨ててしまおうと、自然に代謝が上がるのです。このタイミングを逃すのは損! 肌荒れやニキビ、そして体重の増加が気になる人は、今がチャンスです。要らないものをすっきり外に出して、からだをクレンジングし、リセットしてしまいましょう。
ヨガやウォーキングなど、リラックスも出来る運動や半身浴を取り入れると、いっそうからだのめぐりがよくなります。そして食生活も、デトックス仕様に変えてみることをおすすめします。
3日間だけでも、ベジタリアンになってみませんか? 肉、魚、卵といった動物性のたんぱく質と、牛乳やチーズ、バターなどの乳脂肪分をカットすると、からだの汚れはスムーズに落ちていきます。たんぱく質は、納豆や豆腐、豆乳などの大豆製品でとり、炭水化物もやや控えめに。そして、たくさんの春野菜をとるのがポイントです。
春の旬の野菜は、まさに春を迎えた人間のからだにぴったりの食材。春キャベツ、新玉ねぎといったおなじみのものはもちろん、クレソンや菜の花など、少し苦みのある野菜を食べましょう。この苦みの成分である、「植物性アルカノイド」が消化のスピードをうながすので、食べたものがすばやくエネルギーに変わり、からだがすっきりしてくるのです。
ドレッシングも手作りしてみると、なお効果があがります。オリーブオイルと黒酢を同量、1:1の割合で混ぜ合わせ、塩コショウで味をととのえるだけでOKです。野菜の味が引き立って、美味しくいただけますよ。また、オリーブオイルも黒酢も、老廃物や脂肪を排出しやすくする作用があるので、最高のデトックスメニューになります。
ダイエットも、きれいな肌も、からだの中がクリーンであってこそ、たやすく実現するもの。生命力あふれる春野菜のチカラを借りて、心地よいからだにたどり着きましょう!
■第385回 演じることも、美容道。
人が輝いて見えるとき。それはやっぱり、よい表情をしているときだと思うのです。
たとえば、すっぴんで汗だくになりながら、懸命にスポーツしている人と、完璧にメイクはしているけれど、つまらなさそうにうつむいてスマホをいじっている人とでは、断然前者に美の軍配が上がるように。
(こういうことを言いはじめると、すぐれもののコスメを紹介することの意味が薄まってしまいそうですが、今週は、ご容赦ください!)
よい表情を作るためには、常に自分のふるまいに意識を向けることが基本です。以前に「自然体」の魅力がもてはやされましたが、それはナチュラルな表情を心掛ける姿勢があってこその話。自分の今の顔つきに無頓着では、素敵には見えないのです。
役者の仕事を目指している人なら、演じることに慣れているでしょう。自分がどう演じれば、その場面が引き立つのか、お稽古のたびに学んでいると思います。舞台に立つ役者さんからオーラを感じるのは、その人が、その場にもっともふさわしいパフォーマンスをしているから。見られることに対する意識の高さが、役者さんたちの魅力をアップさせているのです。
たとえ舞台に立つ機会がないとしても、ぜひ日常の中に「演じる」ことを取り入れていきましょう。しかめっつらや、ふくれっつらなど、出来るだけネガティブな表情は避けたいですね。反対に、うれしさや楽しさといった、ポジティブな気持ちは思い切り出しましょう。笑顔を見せることに恥ずかしさを感じる人は、ちょっとからだがかたくなっています。毎朝、柔軟体操をしてから1日をはじめてください。プロの役者さんも、からだをほぐすことで声が通り、自然な演技が出来ると言います。日中も軽くストレッチなどして、からだの緊張をゆるめてあげると、ずっと明るい表情が保てるでしょう。
人に不快感を与えない思いやりを持つこと。そして、どんな場に置かれていても、プライドは忘れないこと。こんな気持ちをベースに、ちょっとだけ役者的な意識を、自分に備えてみませんか。きっと美も、運気も上がることをお約束します!
■第384回 アイメイク 描きこみ過ぎにはご用心!
やっぱり欲しいのは目ヂカラ、でしょうか。少しでも目を大きく見せたいがために、
ついやってしまいがちなのが、いわゆる「盛り過ぎ」。極太のアイラインや、つけま
つげの重ねづけ、凝ったグラデーションのアイシャドウといったテクニックで、確か
に目の存在感は強くなります。ところが、こうした盛り過ぎアイメイクは、目の表情
を見事に消す結果になってしまうのです。
美しい目とは、ただ単に、鮮やかに彩られたものではありません。にっこり微笑んだ
ときのやさしいまなざしや、うれしそうに笑ったときの輝く瞳。こうした目の動きこ
そが、あなた自身の魅力を引き立たせるのです。そのためには、必要以上のアイメイ
クはNG。基本的にはまぶたのくすみをはらう程度のベージュのシャドウと、マスカ
ラをつけるくらいで十分なことを覚えておいてください。
そして目を素敵に印象づけたいなら、むしろ目そのものよりも、目のまわりのメイク
を丁寧に行うことです。ポイントはCゾーンと言われる、こめかみからほお骨にかけ
ての、骨が盛り上がっているC形の部分。ここにハイライトを入れましょう。途端に
目がパーッと明るく、イキイキ見えて来ますよ。キャンメイクの「ハイライター」
(577円)は、微粒子パウダータイプなので、ハイライト初心者さんでも上手に肌に
乗せることが出来ます。色はベビーベージュがおすすめ。ハイライトは白よりもベー
ジュを使うと、自然に肌そのものが輝くように仕上がります。寝不足でクマが出来て
しまったときも、さっと目の下にハイライトをひとはけしましょう。
また、眉毛もあまり作りこまないで。本来の眉のかたちが、あなたの顔に一番合って
いるのです。間違っても細くカットしたりしないでください。あとは足りないところ
を描き足したり、長く飛び出た毛をカットする程度でOKです。
持って生まれた美しさを100%アピールすること、それがメイクの基本です。せっか
く備えているかわいらしさを、盛り過ぎアイメイクで消してしまうのはもったいない
こと。アイラインのテクニックを磨くより、素直に感情を瞳にこめるほうが断然素敵
になれますよ(^・^)。
■第383回 超スウィートなリップケアをどうぞ。
相変わらず乾燥が続くうえ、花粉も飛びはじめ、肌や髪にとっては厳しい季節ですね。さらにこの時期、ダメージを受けるのは唇。荒れてしまって困っている人、今週はちょっとスペシャルケアに挑戦してみましょう。3日もあれば、ぷるぷるの赤ちゃんリップが戻って来る裏ワザをご紹介します。
リップクリームを塗っても塗ってもかさついてしまうのは、唇に余計な角質が残っているからなのです。お肌同様、唇にも定期的に角質ケアをしてあげましょう。ただし、顔用のスクラブやパックを使ってはダメです。唇の皮膚はとても薄いので、必要以上の刺激を与えてしまうと、一段と荒れてしまうのです。
唇専用の角質ケアコスメも発売されていますが、キッチンにある、身近な食材でも美味しくお手入れが出来ます。まず、お砂糖をご用意ください(黒砂糖があればベスト! ミネラルが補給出来て、より唇がやわらかくなります)。大さじ1杯のお砂糖を、同量のオリーブオイルでペースト状にしたら、これを唇にそっとなじませ、後は洗い流すだけ。後はリップクリームでしっかり保湿をすればOKです。
そして日常的に気をつけたいのは、食事をしたらきちんと唇をきれいにふき取ること。このとき、ティッシュやナプキンでゴシゴシふくのはNG。そっと上から押さえるようにして汚れをオフしたら、さらに美容液を含ませたコットンでやさしくふき取りましょう。特に塩分が少しでも唇に残っていると、どんどんうるおいが逃げていってしまうので、食後のリップケアは念入りにしてくださいね。
しっとりつややかな唇は、やさしさ、かわいらしさ、セクシーさといった魅力をかもし出すためには欠かせません。また、唇が荒れていると運気まで下がってしまうそうです。春らしいベイビー・ピンクのグロスが似合う、うるうるリップをキープしていきましょう!
ユウコ
ユウコ●スキンケア、メイク、食事、ダイエット、アンチエイジングなど美容に関することならなんでもお任せの美容ライター。著書に「韓国美女の美容道52」「ハッピーラッキー美人の秘密」がある。
ウエルネス&ビューティーライター ユウコ公式サイト
http://yukomotoyama.com/