ビューティー・サーカス

2012年12月

■第373回 2012年 美容道的反省会。


 早いもので、今年最後のコラムとなってしまいました。今年もそれぞれに、さらなる美をゲットすべく、果敢なチャレンジをされたことでしょう。今週は、この1年の美容活動を振り返りながら、来年の目標を立てるにあたってのヒントをお伝えしたいと思います。
 さて、まずは残念な結果に終わってしまった人におたずねします。あなたが行ったメソッドは、あなたにとって楽しく、心地のよいものだったでしょうか? もしも苦痛や、ひどい我慢をともなうものであったとしたら、きっとそれが失敗の原因です。痩せたり、肌が美しくなったりするのは、自律神経のひとつである、副交感神経がよく働いているときなのです。これはリラックスしていたり、癒されているときに活発に働くもの。美へのスイッチが入るのは、まさに楽な気分でいるときなのです。どうぞ来年は、心もからだも拒絶をしない、楽しく続けられる方法にチャレンジしてくださいね。このコラムでも、責任をもって快適なメソッドだけをご紹介いたします。
 そして、来年目指す美しさについてですが、ひとつ提案があります。それは、ウイークポイントより、チャームポイントにもっと目を向けることです。ウエストが太い、目ヂカラが足りないなどといった弱点ばかり意識しないで、自分の「売り」の部分にいっそう磨きをかけてみてはいかがでしょうか?
 髪がきれいなら、さらにヘアケアにチカラを入れる。脚がすんなりと美しいなら、マッサージを欠かさず行うなど、自分が今持っている美を、一段とグレードアップさせるのです。すると、不思議に弱点が気にならなくなるもの。これは、自分に自信がついたことによって起こる、素敵なマジックです。自分に対してポジティブなイメージが持てるようになると、全身から醸し出すオーラの質も高まり、ちょっとやそっとの弱点など見えなくなってしまうのです!
 来年は、自分を好きになることを美容活動のベースにおいてみることを、心からおすすめします。今年も1年間、お付き合いいただきありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いします。それでは皆さま、よいお年を!(^^)!





■第372回 美の天敵・風邪をひかない乗り切り術。


 風邪、ひいていませんか? 1回ひくと、美のレベルは確実に下がります。イキイキ、はつらつとした感じがなくなるうえに、肌荒れも起こってしまうのです。
 風邪をひくと、体内のビタミンCは激減します。ご存知の通り、Cは美肌に欠かせない重要なビタミン。そのためニキビが出来たり、くすんだりしてしまうのです。冬の美容のカギは、風邪をひかないことにあると言っても過言ではありません。今日から徹底的に風邪をブロックしていきましょう。
 さて、風邪をひかないテクニックですが、それは「鼻呼吸」にあります。口呼吸が習慣になっている人ほど風邪をひきやすいのです。口から呼吸して外気をとり入れてしまうと、ウイルスが直接口のなかや、のどに飛び込んで来ます。さらにいつも口呼吸をしていると、のどの粘膜も乾燥して、ウイルスに感染しやすくなるのです。
 鼻が詰まりがちで、つい口呼吸をしてしまう人は、鼻の通りをよくしてあげましょう。ユーカリのエッセンシャル・オイルをご用意ください。これをマスクの外側へ、1〜2滴落としたら、そのままマスクをして過ごします。ユーカリのスッとした香りと湿気で、徐々に鼻が楽になって来ます。これは花粉症の時期にも効果抜群です。
 そして、鼻呼吸プラス、うがい、手洗いも実行したのに、不幸にも風邪をひいてしまったら、こんな葛湯を飲んでみてください。マグカップに小さじ2杯の葛粉を入れ、お湯を少し注いで溶かします。続いてレモン汁、しょうがのしぼり汁、はちみつをそれぞれ小さじ2杯ずつ加え、200mlの熱湯を注いでよく混ぜます。これを電子レンジで熱々にあたためれば出来上がり。ひきはじめのときに飲むのがコツです。すぐにからだがぽかぽか温まって来るので、そのまま静かに休みましょう。
 皆さまがこの冬、一度も風邪薬のお世話にならずにすむことを心からお祈りしております。





■第371回 ハンドメイド・バスオイルで、粉ふき肌にさようなら。


 一段と乾燥が気になる季節になりました。お風呂上がりのボディミルクは欠かせませんね。より保湿効果を高めるために、浴後は素早くミルクをつけましょう。からだの水分をふき取ると、猛スピードで乾燥が進んでしまうのです。
 それでもひざやひじが粉をふいて困ってしまう人に、今週は手作りのバスオイルをご紹介します。どんなに保湿をしても、乾燥がおさまらないのはオイル不足。ナチュラルなオイルをしっかりとおぎなってあげましょう。それにはバスタイムでのケアが最適です。湯ぶねの蒸気と水分もプラスされ、お風呂上がりの肌はふわっとやわらか。皮膚の表面もなめらかに生まれ変わりますよ。
 まず、ホホバオイルを入手しましょう。成分が人間の分泌する油分と似ているので、べとつかず、肌なじみがとてもよいオイルです。唇のかさつきもこれを塗ればすぐに改善しますから、冬場はぜひ1本、常備しておいてください。生活の木の「キャリアオイル ホホバオイル・クリア」(110ml 2,520円)は品質もよいのでおすすめです。
 そしてお好みのエッセンシャル・オイルもいくつかご用意ください。オレンジ、ジンジャーといったオイルは、からだを温める効果がありますので加えてみるとよいでしょう。あとはブレンドするだけです。ホホバオイル50mlに、お好きなエッセンシャル・オイルを合計で50滴落とし、よくシェイクすれば出来上がりです。このバスオイルを、湯ぶねに小さじ2杯ほど入れて、よく温まりましょう。
 最後はお湯を張った洗面器にバスオイルを数滴落として、ボディリンスで仕上げです。
 肌がかさついていると、テンションも下がるものです。心とお肌のうるおいを大切に、あわただしい年の瀬を、笑顔で乗り切ってくださいね。





■第370回 「あずき美人」は、冬太り知らず!


 師走ですね。カレンダーが最後の1枚になった途端に、寒さも厳しくなって来ました。冬は1年のなかでも、美容の悩みが起こりやすいもの。特に太りやすい人、むくみやすい人にはつらい季節ですね。
 しかし、冬は夏より、痩せやすいのです。冬は気温が下がるため、体温をキープしなくてはなりません。そのために基礎代謝が上がり、エネルギーの消費量が上がるのです。
 この時期に太ってしまう人は、やはりカロリーオーバーが原因でしょう。寒いと、自然に脂肪分の多いもの、甘いものを口にしたくなるものです。暖房のきいた部屋で食べるなら、シャーベットより、乳脂肪分の高いアイスクリームを選びたくなりますね。ところが、脂肪と糖分を同時に摂ると、確実に体脂肪となって、からだに残ってしまいます。
 そこで提案したいのが、あずきをおやつに取り入れること。寒い日にいただくおしるこは、たまらなく美味しいものですが、これはあずきのからだを温めるチカラによるところが大きいのです。冬にあずきを頻繁に食べると、冷えが解消するので血行がアップし、さらに代謝が上がります。これはあずきに含まれるビタミンEのパワーのおかげ。風邪の予防にもなるのでうれしいですね。
 ゆであずきの缶詰を常備しておくといいでしょう。甘さ控えめタイプがベターです。レンジで温めて、豆乳をかけていただくと、食べごたえのある、美肌効果も得られる一品になります。
 そして寒くなるごとに、脚や顔のむくみが気になる人には、利尿剤的なサプリメントよりもあずきのゆで汁をおすすめします。あずきに含まれるサポニンが、からだの要らない水分を自然に外に出してくれて、コーヒーカップ1杯も飲めば、すっきりするのが実感出来ます。黒砂糖かメイプルシロップで甘みをつけて飲むと、素朴な味が癖になります。ゆでたあずきは、サラダやごはんに加えていただきましょう。ホルモンバランスもととのい、生理のトラブルもやわらぎます。
 あずきは、冬のからだをやさしくサポートしてくれるお守り的食材です。もっと取り入れて、元気にこの冬を過ごしてください。




ユウコ
ユウコ●スキンケア、メイク、食事、ダイエット、アンチエイジングなど美容に関することならなんでもお任せの美容ライター。著書に「韓国美女の美容道52」「ハッピーラッキー美人の秘密」がある。
ウエルネス&ビューティーライター ユウコ公式サイト
http://yukomotoyama.com/
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