2011年10月
■第312回 まつげ養生術。
まつげが抜けると、思わず「ああっ!!」と声をあげてしまうもの。かなりショックな気分に襲われますよね。当然、きちんと生え変わってくるので心配は要りませんが、あまりまつげを雑に扱っていると、生え変わりが遅くなったり、まつげそのものが細くやせてきてしまうもの。
大切なまつげは、十分に丁寧に扱うように心掛けましょう。
さて、ここでひとつ、絶対やってほしくないことをお伝えします。それは、マスカラを塗ったあとにビューラーを使うこと! 意外にやりがちなのですが、これほどまつげに負担をかけることはありません。
また、マスカラの落とし方にも要注意。クレンジングシートを悪者扱いしたくはないのですが、アイメイク用のクレンジングシートも、出来れば避けてください。一番よい落とし方は、このコラムのすでに常連となっている、薬師堂の「ソンバーユ 液状特製」(55ml 2,100円)をそっとまつげにからませ、ふわふわのコットンでやさしく落とす方法。これだとまつげへの刺激がない上に、ソンバーユ(馬油)にはすぐれた育毛効果があるので、まつげが日々、強くしっかりとしてくるのです! 事実わたしもこれでマスカラを落とすようになったところ、かなりまつげのボリュームが増え、つけまつげ要らずになりました。
さらに、まつげパーマをしたら、スキンケアの仕上げに「ソンバーユ 液状特製」をまつげの根元に塗ると、ダメージが劇的に少なくなります。
そして些細なことなのですが、ビューラーのゴムは、まめに取り替えるように。摩耗したゴムはまつげを傷め、抜けやすくさせてしまうのです。
また、あえてビューラーを使わず、下向きまつげの日があってもよいのでは? きれいに細くアイラインをひくことで、オリエンタルな美女のムードが出ます。なかなかエレガントで、やさしい雰囲気に仕上がります。奥二重さんには、とてもよくマッチしますよ。
まつげは大切な宝物。くれぐれも手荒に扱わず、感謝をこめて、メイク&メイクオフしましょうね!
■第311回 敏感肌を、泣かさないで。
ノーマルなお肌でも、季節の変わり目は肌の変調を感じるものですが、敏感肌の人なら特にいま、各種のトラブルにお悩みかと思います。毎日、やさしく、心をこめてケアしてあげましょう。当然ですが、クレンジングはきちんと行うこと、これはすべての肌に対する鉄則ですよね。
そのときに、シートタイプのクレンジングは、出来れば避けてほしいところ。とても便利なので、わたしもつい手が伸びがちなのですが、どうしても肌に摩擦を起こしやすいのです。角質が傷み、そこから乾燥を起こしてしまうこともあるそうです。やはり、洗い流すタイプのジェルがおすすめ。ぬるま湯で、決してこすらず、そっと洗ってくださいね。また、洗顔後は清潔なタオルで、ゴシゴシと拭き取らずに、そっとタオルを肌に押し当てるようにして水分を取ってください。それから、間髪いれずに、即ローションをつけること。1秒でも遅れたら、その分肌が傷むと心してください! 洗顔後、ローションをつけるまでの時間が長くなればなるほど、肌は泣いてしまいます。
その後は乳液、クリーム、美容液と続けてお手入れをする人も多いと思いますが、あまり何種類ものアイテムを重ねることは、敏感なお肌にとって負担になるもの。いっそ思い切って、1種類に絞るのもおすすめです。
そして、心掛けてほしいのが、メイク用品を常に清潔に保つことです。ファンデーションのスポンジは多めにストックしておき、常に洗い立てのものを使うようにしましょう。昨日の肌の汚れは、意外にスポンジにしっかり残っているもの。よーじやの「ぱふきれい」(100ml 520円)は、汚れをしっかり落としながら天然由来の柿タンニンで殺菌・消臭をしてくれる、敏感肌にやさしいクリーナーです。筆やチップ、ブラシもこまめに洗ってくださいね。
毎日シンプルに、丁寧にかわいがってあげる。これで敏感肌もたくましくなってくれますよ!
■第310回 O脚、あきらめないで、本気で治そう!
先日、非常にショッキングな宣告を受けてしまいました。実はわたしは、O脚だったのです! O脚は日本人にとても多い症状と言われ、8割程度とも言われているのだとか。
でも、あきらめることはありません。O脚は生活習慣によって足の筋力が低下したり、それにともなって骨盤がゆがんだりすることが原因ですので、普段の生活を見直せば改善出来るそうなのです。
ではまず、座り方のチェックから。膝が開いた状態で座ってはいませんか? きちんと膝を閉じて座るように心掛けてください。これだけで足の付け根に力が入り、内転筋が刺激されます。内転筋とは、太ももの内側の筋肉を言います。ここを鍛えることがO脚改善への早道です。最初はつらいかも知れませんが、続けていると次第に楽に閉じていられるようになります。そうなったら、かなり内転筋が鍛えられたサイン。O脚の状態にも改善がみられていると思います。
また、あぐらをかくこと、足を組んで座ることも避けましょう。こうすると股関節が外側にねじられ、立ったときに膝が付かない状態になります。
そして歩き方にも要注意! つま先を外側に向けて歩くと、股関節がゆがみ、O脚の原因になります。正しい歩き方は、つま先を正面に向け、かかとから着地します。歩幅はあまり広げずに、常に足を直線上に出すようにします。こうして歩くだけで、矯正効果があるので、練習してみてくださいね。
それでは、簡単なO脚改善スクワットをご紹介します。両手を頭の後ろで組んだら、足を肩幅くらいに開いて立ち、膝と膝の間にクッションをはさんだ状態で息を吸いながら、ゆっくり両膝を曲げていきます。このとき、クッションを落とさないように、足の内側にしっかり力を入れてください。曲げ切ったら、息を吐きながらゆっくり両膝を伸ばして、最初の状態に戻ります。これを1セットとして、10セットを目標に行ってください。次第にシルエットが変わってくるそうです。
目指すはまっすぐで、ほどよく筋肉のついた脚! 日々、精進してまいりましょう〜(^^)/☆
■第309回 これだけそろえて! 魔法のスパイス。
10月の声をきいた途端に、すっかり気温が下がって来ましたね。体調も変化しやすく、また、体重が増えたり、ニキビが出来たりと、美容上の危機が訪れやすい季節です。
こんなときこそ取り入れてほしいのが、いくつかのスパイス。スパイスといえば、カレーを思い出しますが、現にあのイチロー選手が毎日カレーを食べているのは有名な話ですね。それほどスパイスはからだの調子、肌の調子を整えてくれるものなのです。
というのも、スパイスは単なる香辛料や調味料としての役割だけではなく、もとを正せば、なんと漢方薬なのです! なので、からだにおだやかにはたらく薬効があるのです。しかし、いくらきれいになりたくても、毎日カレーを食べるのはむずかしいこと。また、いくつもそろえてお料理したくもなるのですが、実際にはなかなか使い切れないんです(笑)。
そこで、今週は毎日の食生活に無理なく、簡単に取り入れられて、しかも美味しく、効果も絶大という、魔法のスパイスを3つ、厳選してご紹介したいと思います。
まずはターメリック。カレーの色づけに使われている黄色いスパイスですが、これは大した味も香りもないので、ごはんやサラダ、トースト、何にでも振りかけていただけます。別名を「ウコン」といい、肝臓をケアするチカラがピカイチ! 肝臓が元気だと、デトックスもスムーズ。いつもつるつるの肌がキープ出来るのです。
続いてはシナモン。これはすべてのスイーツ、紅茶にぴったり! バナナやリンゴにかけても風味がよくなります。からだをあたため、血の巡りをよくするので代謝があがり、太りにくくなる効果も。
そして最後は、ダイエット効果が期待出来る、ブラックペッパー。唐辛子もよいのですが、やや胃腸に刺激を与えてしまう傾向があるので、毎日取るならこちらがよいでしょう。冷えやむくみにお悩みのかたには本当におすすめ!
「スパイスのある生活」で、一層美味しいごはんを楽しみながら、きれいになっていきましょう!
ユウコ
ユウコ●スキンケア、メイク、食事、ダイエット、アンチエイジングなど美容に関することならなんでもお任せの美容ライター。著書に「韓国美女の美容道52」「ハッピーラッキー美人の秘密」がある。
ウエルネス&ビューティーライター ユウコ公式サイト
http://yukomotoyama.com/