芸能界の第一線で活躍する作り手や、演じ手に会いに行くインタビュー企画
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 2007年から4度にわたり上演され話題となった青春DANCEアクト「FROGS」が、今年、新たなキャストにより始動。5月に池袋のシアターグリーンで公演が行われ大好評。現在、その「FROGS」メンバーは、7月18日からのAiiA Theater Tokyoの公演に向けて、稽古の真っ最中だ。
 そんな稽古現場にお邪魔して、カケル役の小関裕太くんとフクロウ役の平埜生成くんに、5月公演の振り返り&7月公演への意気込みなどを聞いた!
■お客さんと一緒に存在してる空間が
「FROGS」という作品を大きくするんだな、って思いました
FROGSインタビューカット

――5月の公演、初日を迎えた時の気持ちは?

小関「僕は緊張してました。今まで不安がある時に緊張することはあっても、今回の様にちゃんと自信を持ってる状態で緊張するというのは、初めての経験でした」
平埜「元々緊張しぃで、どの舞台でも緊張するんですけど、いつもは舞台に出てしまえば、その緊張は少しずつ溶けたりするんです。でも、今回は緊張の仕方が違う感じでした。まず幕が開く冒頭ですごく緊張して、その後、途中、暗転になって板付きで始まる場面があるんですけど、そこでさらに緊張しました。今までにない感覚でした」

──出演者8人全体の雰囲気は?

小関「初舞台の人もいる中で、皆本当に楽しんでて、緊張してもその緊張感を楽しんでる、っていう雰囲気になってました」
平埜「(初舞台のキャストが)緊張してるように見えなかったよね?」
小関「もちろん本番前は"せりふ大丈夫かな"というような声も聞こえたんですけど、どちらかというと、楽しんでる感じでした」
平埜「僕なんか、そんな言葉も出ない状況(笑)。(舞台の)袖に行って、心で"大丈夫、大丈夫"って自分に言い聞かせる......みたいな(笑)」

──そんな中、初日を終えた時の思いは?

小関「すごく楽しかったです。達成感と満足感でいっぱいでした。元々この作品が大好きだったので、その思いを初めてお客様に伝えられたのがうれしかったです。1シーン1シーン、1せりふ1せりふごとに"どや顔"したくなるくらいの気持ちでした(笑)。終わった後は"やった!"という感じでした」
平埜「僕は、初日を終えて、"あ、変わったな"と思いました。お客さんが入って、お客さんのパワーを頂いて、"これが舞台だな"って。稽古場でやっていた時よりも、みんながすごくパワーアップしたという実感があったんです。お客さんと一緒に存在してる空間が『FROGS』という作品を大きくするんだな、って思いました」

──5月の公演を経て感じたことは?

平埜「課題だなと思ったのは喉です。フクロウは怒鳴ったりするセリフもあるので、喉に来ちゃったのは悔しかったです。僕にとっての課題です」
小関「作品をやっていると、自分の中に入ってくるものがあるんです。役の人物が自分の性格の一部なっていくというか......。今回、僕が演じたカケルは、少し気が短くて、大人に対してあまりよく思っていなくて、少し自分中心に考えてしまって......みたいな部分があって。そういう役作りをしていたんですけど、それが自分の中に入った感じがします。僕、普段全く怒ろうと思わない人だったんですけど、いいのか悪いのかちょっとしたことに怒りという感情が自分の中に出てきた感じがするんです。感情の幅が広がるという意味でいいことだと思うんですけど、怒りっぽくなったとしたら、それはどうなのかな......って思います(笑)」

──5月の公演の経験が与えたものは大きいようですね。

平埜「はい。演じる上でいろいろと変わった気がしています。稽古でずっとやってきたんですけど、実際にお客さんが入った時に、ふと体が動いちゃう瞬間があったりするんです。特にフクロウは、笑いのシーンがたくさんあったので、日によって笑いの反応が変わったりして、この間で行かなきゃいけないんだな、とか。(笑いを)欲しがったら笑いって来ないんだなとかいろいろ学びました。そういう意味では、みんなも意外と、舞台に立ってみると、"それ、稽古でやってなかったでしょ"みたいなことを入れてきたりするんです(笑)」
小関「それはあった(笑)」
平埜「本番に入って、お客さんに笑ってほしい一心で、どんどんそこをオーバーにしてみたり、それを僕が後ろから見て、"うわ、欲しがってるなー"って思ったりもしました(笑)」

──ここだけの話、誰が一番欲しがってました(笑)?

平埜「広大(松岡)と琢矢(溝口)と......(笑)」(稽古場での取材のため、ストレッチ中の本人たちを意識しながら)
(一同爆笑)
平埜「特に琢矢が欲しがってましたね。"ここ、笑いが来るポイントだぞ"って分かって、やってました」
小関「ここにいないから言えることですけどね(笑)」
平埜「そうですねー(笑)」

■どれだけやっても正解にはたどり着かないんですけど、
時間をかけた分だけ、そこに形が生まれていく......
FROGSインタビューカット

──でも、それが生の舞台の面白味ではありますよね。さて、7月18日からは、AiiA Theaterでの公演が始まります。ステージの大きさも変わりますね。

平埜「舞台上も広くなるし、今回、アクティングスペースが広がって、そういった部分でも5月公演と違ったものをお見せできると思います」

──ダンスシーンもよりダイナミックに。

小関「そうですね。できればと思ってます」

──そして、Special公演として、役柄が入れ替わる"イレカエル"の日もありますが、最初に聞いた時、どう思いましたか?

小関「衝撃的でした。これまでの『FROGS』公演でも裏ガエルがあったので、きっと7月公演ではそういうことはあるんだろうなとは思っていたんですけど、役を入れ替える形で、それもフクロウをやることになるとは、驚きました」
平埜「僕はカケルを演じることになって、とてもうれしかったです。今、稽古をやっていても楽しいですし、毎日充実してます」

──"イレカエル"の稽古をやってみてどうですか?

小関「一番感じるのが、自分がやっていた役(カケル)をやっているきな兄(平埜)を見て、こういう良さがあったのか、と思う時もあるし、ここは自分の方がよかったのかなというのもあるし、客観的に見て、それ自分に取り入れてみようと思ったり。たくさんの発見に繋がるなと思いました」
平埜「僕は逆にあまりそういうことを考えずにやろうと思っています。(小関)裕太のカケルがあって、そこに負けたくないからこう変えてやろう、というふうに思ったら、もちろん、そういう気持ちもあると思うんですけど、でも、それが一番上に立っちゃうと、負けちゃうなと思うので。負けたくない、というよりは新たな感情が芽生えたらそれをやってみたらいい、というような気持ちで、素直にカケルを演じるようと思っています」

──Special公演は、それぞれが成長できる場でもありますね。

平埜「フクロウってどんな役なんですか?って聞かれた時にうまく説明ができない部分があったんですけど、裕太がやっているフクロウを見て、"そうか、フクロウってこういう役なんだ"っていうのが見えてきたりしたんです。フクロウってかわいいなと思える部分も出てきたり。すごく刺激は受けますね」
小関「今回、僕にとって、演出の岸谷五朗さんの存在が大きくて、役作りというのはすごく重要なものだというのを身に沁みて感じました。その上での"イレカエル"なので、ただ役を入れ替えたというだけではない大きな意味を感じています」

──その感じているものというのは?

小関「役作りというのは、どこまでいっても正解はなくて、どれだけやっても正解にはたどり着かないんですけど、時間をかけた分だけ、そこに形が生まれていく......。それを今回は2つの役で見出していくというのが、簡単なことではなくて、すごく強いものがないとできないと思っています」

──出演者の8人、初顔合わせから半年ほど経ちました。関係性、雰囲気はどう変わりましたか?

小関「一番大きいのは、同年代ということです。当然普段の会話は和むんです。その和んだ雰囲気から、切り替えた時に作品作りに入ったって感じがして。すごくいい空気感だと思います。同年代ということで成り立っている、まとまり感があると思いますし、想像していた以上に、仲間を信頼して場を作っていけてるのかなと思います」

──生成くんはこのメンバーの中で、兄さん格になりますが、その意識は?

平埜「いや......」
小関「ずっとお兄さんですよ!」
平埜「そんなことないけど(笑)。でも、ちょっとそういう意識はありますね」

──多少、年上意識で接したり。

平埜「年上感出してるなー、って自分で思う時もあります(笑)。ダメ出ししてるよ、とか。申し訳ないと思いつつ、言いたいことを言っていったので」
小関「『FROGS』を通して、きな兄は、話し方と伝え方が代わったなと思います」
平埜「いやいや(苦笑)」
小関「言葉にする作業が全然変わったなと思って。一番は岸谷さんの存在が大きいのかな」
平埜「もちろん岸谷さんの存在は大きいです。あとは、劇団プレステージ(平埜くんが所属する劇団)も大きい。劇団プレステージは去年から乗り越えなきゃいけない壁があって、それを目の前にしていろんなことを話し合って、いろんな年上の方の意見を聞いて、それを受けて『FROGS』の場でも伝えられたらなという思いもあって。そこに岸谷さんの言葉がすごく繋がる部分もあって......」

──いい相乗効果だったんですね。

平埜「そうですね。僕にとって本当にいい場であり、いいタイミングだったなと思います」

──そんな生成くんから見た小関くんの変化は?

小関「僕、気短くなってないですか(笑)?」
平埜「それはないと思うけど(笑)。タメ口使ってるのは新しい姿だった。裕太が年下の人とコミュニケーションとってる姿は今まで見たことがなかったから新鮮だね」
小関「僕は自然にやってるんですけど、けっこう周りの方には驚かれます(笑)」

FROGSインタビューカット

──では、お2人それぞれの今後の目標をお願いします。

平埜「僕、これから先、一生言い続けるかもしれないことをこの前思いついたんです。僕がなりたいのは、赤ちゃんみたいな存在だな、と」

──赤ちゃん(笑)?

平埜「キラキラした目、無邪気な仕草。何事にも興味があって、誰からも愛される。こんな素敵な存在はないんじゃないかなと思い、これから先、僕、一生言い続けると思います」
小関「赤ちゃんか......。この後、僕なんて言えばいいんだろう(笑)。食パンみたいな人になりたい、かな(笑)」

──どういうことですか(笑)!?

小関「いえ、それは冗談です。未来って絶対予測できないものじゃないですか、その中でいろんな妄想と、いろんな欲があって、その予測以上のものがくるとすごく楽しくなる。それがずっと続いて、いつになっても忘れないものが生まれていったらなと思います。あとは、きな兄が20歳になって、大人ってなんだろうって僕も考えるんですけど、大人になることで、見えなくなってしまうものもあると思うんです。だから、1つひとつの感情を忘れたくないので、今というものを大切にできる表現者になりたいと思います」

──では最後に。芸能界を目指す人へメッセージをお願いします。

平埜「他にも道はあるよ、と思います」
小関「どういうことですか(笑)?」
平埜「もし俳優さんになりたい、って思っていたとしても、決めつけないで、いっぱいチャレンジしよう、いろいろ見たほうがいいよ、ってことですね」
小関「僕が思うのは、とにかくチャレンジする。やりたいことだったら、チャンスをつかむために乗り出してみる。常にそうありたいなと思っています」


(取材=2013年7月上旬)

取材・文=田部井徹(トリーヌ)、撮影=梅木麗子


[公式サイトでSPOT映像が見れるよ!]
http://www.frogs-stage.com/
舞台「FROGS」
舞台「FROGS」
 2007年に初演、その後3度の再演を繰り返した伝説のステージが、新たなキャストで復活! カエルになった少年たちが人間に戻るまでの冒険を描いた青春DANCEアクト。5月の公演からわずか1カ月半で、なんと緊急再演決定!

日程:2013年7月18日(木)~27日(土)
会場:AiiA Theater Tokyo
出演:
小関裕太 / 平埜生成 / 溝口琢矢 / 松岡広大
太田将熙 / 山下銀次 / 三本健介 / 小池 成
Special公演 青柳塁斗 / 風間由次郎
演出:岸谷五朗
脚本:喜安浩平
主題歌制作:新藤晴一(ポルノグラフィティ)
主催:アミューズ

[チケットに関する問合せ]
チケットスペース
TEL:03-3234-9999(月~土 10:00~12:00/13:00~18:00)
http://ints.co.jp/

[公演に関するお問い合わせ]
アミューズチアリングハウス
TEL:03-5457-3476(平日15:00~18:30)

フロッグス
小関裕太(こせきゆうた/写真左)
1995年6月8日生まれ、東京都出身。TV/Eテレ「天才てれびくんMAX」、CX「ダンドリ。~Dance☆Drill~」、映画/「大奥」、舞台/『ミュージカル・テニスの王子様2ndシーズン』ほか。アミューズ所属。
平埜生成(ひらのきなり/写真右)
1993年2月17日生まれ、東京都出身。舞台/『ミュージカル・テニスの王子様2ndシーズン』、「ロミオ&ジュリエット」、「SAMURAI挽歌 II」ほか。劇団プレステージのメンバーとしても舞台で活躍中! アミューズ所属。
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